日本エッセイ・随筆 【内容紹介】 戦争/平和、リベラル/保守、フェミニズム/マスキュリニズム…… 社会の分断に<橋をかける>ことはできる? 二項対立を、創造的に乗り越えられるか! 【激闘46時間に及ぶ映画=文化論!今、必読の対談。】 「この10年ぐらい、映画は、いわゆるポリコレや、リベラリズムや、フェミニズム、アイデンティティ政治などの影響を受け、エンパワメントしつつもシビアな問題や、言いにくい問題、解決困難なジレンマに直面し続けて、極めてスリリングな表現をしてきたものだなと嘆息しています。」–藤田直哉 「X(旧Twitter)」より 「極右化を呵責なく批判する。 リベラル左派内部の欠点を内省し改善する。 それらは両立する。 個人が全ての問題に回答せよという話でもない。 わからないことを沈黙すべき場面はある。 判断を間違ったら間違いを認め、謝罪し修正する。 それは過去の自分の全否定を意味しない。 ジグザクの蛇行に正義が多分宿る」–杉田俊介「X(旧Twitter)」より 【目次】 まえがき–弱者男性たちの叛乱の時代に、<新しい男性性>を探して 藤田直哉 第一章 新海誠の現在地–『すずめの戸締まり』とは何なのか?(2022年11月29日収録) 第二章 政治化したエンターテインメントの時代–『ONE PIECE FILM RED』、マーベル、『仮面ライダー BLACK SUN』(2022年11月29日収録) 第三章 弱者男性とインセルの叛乱の年–『エブ・エブ』『別れる決心』、ディズニー作品から考える<新しい男性性>(2023年3月26日収録) 第四章 宮崎駿『君たちはどう生きるか』と庵野秀明『シン・仮面ライダー』–「ポスト宮崎駿」という問いはあり得るか(2023年7月25日収録) 第五章 山崎貴『ゴジラ-1.0』と様々なるゴジラたち–『シン・ゴジラ』から『すみっコぐらし』まで(2023年年12月5日収録) 補章 山崎貴・レトロトピア・東京オリンピック(2019年1月24日収録) 第六章 ポスト・トランプ時代の映画たち–新しい内戦と戦争、フェミニズムと「新しい男性性」を巡って(2025年6月5日収録) あとがきにかえて–来たるべき文化左翼のために 杉田俊介 【目次】 まえがき–弱者男性たちの叛乱の時代に、<新しい男性性>を探して 藤田直哉 インセル・弱者男性たちの叛乱の時代に <新しい男性性>を求めて–主な争点と相違点 文化批評で何をしようとしているのか 革命–笑いと愛と遊びと喜びに満ちた世界に向けて 政治と芸術の関係–シラーの美学について 真理を所有した裁断的な批評ではなく 第一章 新海誠の現在地–『すずめの戸締まり』とは何なのか?(2022年11月29日収録) ポスト批評時代のアニメーション映画 東日本大震災のエンターテインメント化? ゲーム的作風 ジェンダー的側面 「曖昧さ」をどう考えるのか? 「国粋主義的なウルトラナショナリズム」作品なのか? デジタルネイチャー的な時代の自然回帰? 『秒速5センチメートル』から「転向」したのか? インセル、非モテ、オタク オタクたちの「成熟と喪失」 鈴芽の旅には、沖縄と北海道が入ってこない。 鬱屈のラディカリズム 『秒速5センチメートル』公開とロスジェネ世代 やはり「断念」して「戸締まり」してよかったのか? 下からのクールジャパン 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』との比較 災害ナショナリズムと災害インターナショナリズム 『すずめの戸締まり』への期待と当惑 エンパワメント、あるいは「門付け芸人」 生成変化する「椅子」 第二章 政治化したエンターテインメントの時代–『ONE PIECE FILM RED』、マーベル、『仮面ライダー BLACK SUN』(2022年11月29日収録) 第三章 弱者男性とインセルの叛乱の年–『エブ・エブ』『別れる決心』、ディズニー作品から考える<新しい男性性>(2023年3月26日収録) 問題提起–二〇二二年は、弱者男性やインセルの年? マルチバース設定な距離–『エブ・エブ』を中心に 描いているものは結構ヤバい–大江健三郎とたけし、『スイス・アーミー・マン』など ディズニーは闘っている?–『シュガー・ラッシュ』『ストレンジ・ワールド もうひとつの世界』など 現実を肯定か、外側か–パク・チャヌク『別れる決心』 男性の欲望と生成変化–ギレルモ・デル・トロ作品 人肉食と男「らしさ」–『BEASTARS』 激論『RRR』は何で熱くなるのか? スピルバーグは究極の反資本主義か?–『フェイブルマンズ』 第四章 宮崎駿『君たちはどう生きるか』と庵野秀明『シン・仮面ライダー』–「ポスト宮崎駿」という問いはあり得るか(2023年7月25日収録) 吉野源三郎は、どう生きたのか? 『風立ちぬ』と比較してみると–結局、主人公って何歳? 宮崎駿はファンタジーに逃げたのか? 「君たちはどう生きるか」なんかどうでもいい!? 宮崎駿は、新海誠に影響を受けたのか? 「父」「母」「子」 マンガ版『風の谷のナウシカ』との比較 「飛ばない」宮崎作品 「どろっ」とした世界 ペリカンの不気味さ この先の宮崎駿 宮崎駿の弟子が作った『シン・仮面ライダー』 ポスト宮崎駿のマッピング 洗脳と孤独、カルト空間 「エヴァ」的テーマ–AI 時代において我々はどっちを選ぶのか? 匿名であること。 直接関係ない人たちの魂をどうやって継承していくのか? ポスト宮崎駿? 未知の状況を生きるために必要なものは何なのか 第五章 山崎貴『ゴジラ-1.0』と様々なるゴジラたち–『シン・ゴジラ』から『すみっコぐらし』まで(2023年年12月5日収録) みんなに評価される「ゴジラ」 『シン・ゴジラ』 vs.『ゴジラ-1.0』 戦争とゴジラ ゴジラ vs.ヤマト 北野武 vs.ゴジラ 鬼太郎 vs.ゴジラ 戦争の呪縛としてのゴジラ 過去を戦略的に作り直すことによってアイデンティティを作り直すゴジラ ゴジラ vs.すみっコぐらし vs.ちいかわ リアルとゴジラ 駆除されるべき害獣ゴジラ あまり安穏とした楽しい世界ではない 科学に賭けてもいいのか? 目くらましとしてのゴジラ? 補章 山崎貴・レトロトピア・東京オリンピック(2019年1月24日収録) 第六章 ポスト・トランプ時代の映画たち–新しい内戦と戦争、フェミニズムと「新しい男性性」を巡って(2025年6月5日収録) はじめに–ポスト・トランプ時代とジェンダーの文化戦争 フェミニズム系の映画の新しい展開–『サブスタンス』における美とルッキズム 『アノーラ』とセックスワーカー問題と 『TITANE』、トランスジェンダーとトランスヒューマン 『落下の解剖学』が描く、強く操作的な女性 『哀れなるものたち』『ウィキッド』『ベイビーガール』 『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』–カリスマと自己愛 『フュリオサ』–統治なき運動のポピュリズム化の危険 『クレヨンしんちゃん 超能力大決戦』–弱者男性の救いは何か 『アドレセンス』とインセル–ミソジニーの原因は何か 『ニトラム』–人間的な意味に回収しにくい暴力 「新しい男性性」の創造と提案–『マインクラフト』と『侍タイムスリッパー』が描く、男のあり方 『Perfect Days』–肯定してよいのか、批判するべきなのか 『MEN 同じ顔の男たち』–「残り物としての男」の欲望 『X』『PEARL』『マキシーン』 ポスト・トランプ時代と、新しい内戦、新しい戦争–『アプレンティス』、「有害な男性性」の背景を描く 『シビル・ウォー』の物足りなさ 『ウィッシュ』とアノン系の欲望 『マイ・エレメント』の描く交差性 『教皇選挙』と「橋をつくるために」 『オッペンハイマー』と男性性、男性のみから生殖する欲望 あとがきにかえて–来たるべき文化左翼のために 杉田俊介 【著者略歴】 (すぎた・しゅんすけ) 1975年生まれ。 団塊ジュニア世代を代表する論客、批評家。 雑誌「対抗言論」(法政大学出版局)編集委員。 主な著作に『宮崎駿論』(NHK出版)、『長渕剛論』(毎日新聞出版)、『非モテの品格』(集英社新書)、『宇多田ヒカル論』(毎日新聞出版)、『マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か』(集英社新書)、『橋川文三とその浪曼』(河出書房新社)、『神と革命の文芸批評』(法政大学出版局)、『男がつらい!–資本主義社会の「弱者男性」論』(ワニブックスPLUS 新書)他、近刊予定に、『生きのびるための現代少年マンガ論–『進撃の巨人』『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『チェンソーマン』から読み解く現代社会』(草思社) |